この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
ドラクエの黎明期
ドラクエ1 | 1986年 |
ドラクエ2 | 1987年 |
ドラクエ3 | 1988年 |
ドラクエは家庭用ゲーム期で初めてとなった国産RPGとして有名ですが、実はウルティマやウィザードリィといった海外のPC用RPGに影響を受けて開発されています。
エニックス主催のゲームプログラミングコンテストで入選し、日本でも魅力的なRPGを開発したいと考えていた堀井雄二さんを当時のエニックスがバックアップする形で話が進んだそう。
堀井さんが当時の週刊少年ジャンプでコラムを担当していた繋がりもあり、その時に同誌で人気漫画ドクタースランプを連載していた鳥山明先生がキャラクターデザインを担当することに。
同時期、エニックスから発売されていた将棋ゲームのアンケートハガキに「すぎやまこういち」先生からハガキが届き、当時すでに有名だった大御所作曲家がゲーム好きだった事が発覚。それが縁となりすぎやま先生がドラクエの音楽を担当することになり、こうしてドラクエの製作が始まりました。
最初のドラクエ1が発売されたのは80年代、任天堂からファミコンが登場して日本で家庭用ゲーム機が本格的に普及し始めた時期。
まだゲーム業界自体が黎明期だった80年代ではRPGというジャンルも「ゲーム愛好家たちがパソコンでプレイしている難しいゲーム」という程度の一般認識だったそう。
RPGのゲームを開発するにあたって最初から凝ったモノにすると避けられてしまう可能性もあるため、「難しそう」というRPGの一般認識を考慮してドラクエ1は『シンプルに楽しめる』をテーマに遊びやすさを重視して開発。
そのドラクエ1が成功、続編のドラクエ2では冒険の舞台をさらに広くし複数の仲間キャラを導入。少しづつ遊びの要素を追加していきます。
そしてドラクエ3が登場、転職システムを導入し冒険できる舞台もさらにスケールアップ、ストーリーも1・2と繋がるロトシリーズ3部作の集大成として社会現象になるほどの大ヒットを記録。
ドラクエシリーズは国産RPGの看板タイトルとして定着していきました。
歴代ドラクエシリーズの時系列と物語の繋がりについてはこちらの記事にまとめています。
ドラクエの全盛期
ドラクエ4 | 1990年 |
ドラクエ5 | 1992年 |
ドラクエ6 | 1995年 |
90年代では家庭用ゲーム機が一般化し、RPGも人気ジャンルの1つとして世間に定着。
この時期にはドラクエ3に続いてドラクエ4・ドラクエ5と人気ランキング上位常連となるシリーズ屈指の名作が連続で登場しています。
そういう意味ではドラクエ3〜ドラクエ5が全盛期という見方もできますが、ここではドラクエ1〜ドラクエ3までのロトシリーズで基礎を築き、ドラクエ4〜ドラクエ6まで続いた天空シリーズで全盛期を迎えた事としておきます。
ドラクエの衰退期
ドラクエ7 | 2000年 |
ドラクエ8 | 2004年 |
ドラクエ9 | 2009年 |
ドラクエ10 | 2012年 |
天空シリーズが終わり、2000年代に入ると賛否両論に分かれる作品が多くなります。
ドラクエ8はドット絵から原画のような3Dグラフィックのフィールドを冒険できるようになり、この時期で唯一従来の形での進化を印象付けました。
しかしドラクエ7は暗い物語やテンポの悪さ、グラフィックも辛口の評価が目立ち賛否両論。
ドラクエ9は対応ハードがニンテンドーDSとなり、マルチプレイ機能などを追加した携帯型ゲームに合わせたゲーム性にシフトチェンジ。
更にドラクエ10ではオンラインRPGへと変化。新しい試みでしたが、従来の王道RPG感が薄くなった事で古参ユーザーの期待とのズレもあり、こちらも評価が分かれる事に。
ドラクエシリーズとしてゲームの評価が分かれた一方、この時期も売り上げは伸びていてドラクエ9は当時の歴代ドラクエシリーズ売上ランキング1位を記録しています。
ドラクエ10は定額制の有料ゲームですが、こちらも10年以上稼働しているため総売上額は大きく、売上だけならこの時期が全盛期という見方もできます。
黎明期・全盛期と比較してインパクトのある名作が出なかったという意味で衰退期としましたが、シリーズの売上が落ち込んだわけではないので挑戦期・迷走期という方が当てはまるかもしれません。
ドラクエの復活期
ドラクエ11 | 2017年 |
ドラクエ9からマルチプレイやオンライン路線へとシフトチェンジしていたドラクエですが、ドラクエ11はかつての王道路線へと原点回帰します。
最新のグラフィックとドラクエ1からの系譜を受け継いだ作風で、原点に立ち帰りながらも現代のゲームとして進化。
対応ハードも最新の据え置き型と携帯ゲーム機の両方で発売、売上本数は600万本を突破し、ドラクエ11は名実ともにかつてのシリーズ復活を強く印象づけたタイトルとなりました。
まとめ
全盛期 | 年代 | タイトル |
---|---|---|
人気 | 1988〜1992 | 3・4・5 |
売上 | 2009〜2012 | 9・10 |
80年代後半から90年代前半はドラクエ3・4・5と歴代シリーズの中でもゲームとしての評価が高い名作と言われる作品が続けて登場。人気・話題性という面では、この時期を全盛期とする意見が多いです。
特に、発売日には小売店に長蛇の列ができるほどの社会現象にまでなったドラクエ3が全盛期の代表的な作品にあげられています。
ただしドラクエ3以降もシリーズの売上数は伸びており、2000年代後半にはドラクエ9でシリーズ最高売上数を記録。
ドラクエ10もオンラインMMORPGとして長く続いているため、売上数で考えて2000年代のこの辺りを全盛期とする意見も見られます。
しかし、ドラクエ9はマルチプレイに対応するなど従来の王道RPGから大幅な路線変更をしたこともありシリーズとしての評価は賛否両論。
2017年に発売されたドラクエ11は従来の王道路線へ回帰しゲーム面でも高評価を獲得、リメイク版も含めた国内外の累計売上数も過去最高となったことから今が全盛期という声もあります。
このように、ドラクエシリーズの全盛期は見方によって異なりますが、堀井雄二氏のシナリオ、鳥山明氏のキャラと世界観、すぎやまこういち氏のサウンドという部分に根強いファンが多いため、この製作陣が続く限りドラクエは全盛期と言えるかもしれません。