この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
ドラクエファンの間で長年語り継がれる「テリー=エスターク説」という禁断の仮説があります。
主人公の仲間として旅を共にしたテリー、そしてシリーズを通して強大な敵として立ちはだかるエスターク。この二人が同一人物だという衝撃的な説は、一体どこから生まれたのでしょうか?
果たして本当に同一人物なのか?全くの別人なのか?
禁断の扉を開けてみましょう。
本記事では、この謎に満ちた仮説を徹底的に検証し、その真相に迫ります。
「テリー」と「エスターク」とは?
テリー=エスターク説を検証するにあたり、その鍵を握る2人の人物、テリーとエスタークについて、それぞれの出自と特徴を詳しく見ていきましょう。
テリーの概要
ドラクエ6で主人公と旅を共にする重要な仲間の一人で、ガンディーノ出身の17才の少年。
銀髪イケメンというドラクエ6の主人公より主人公っぽい容姿も人気のキャラクターです。
幼い頃、姉のミレーユが連れ去られ、姉を助けられなかった自分の弱さがトラウマとなる。
それ以降、強さ=正義という考えに至り貧欲に強さを求める様になります。
その後は、アークボルト城で最強と言われる兵士長ブラストを軽く倒し、洞窟にいたバトルレックスを一方的な展開で倒すなど、その強さも本物となっていました。
青い閃光の異名で呼ばれています。
しかしテリーは次第に「強さ」だけに執着してしまうようになり、その心を利用した四魔王の1人デュランの配下となって主人公たちの前に立ちはだかります。
主人公たちがテリーとデュランを倒し、主人公の仲間となっていた姉ミレーユの説得もあり仲間に加わる事になりました。
エスタークの概要
ドラクエ4で初登場した謎のモンスター。その正体は地獄の帝王と呼ばれる古代の魔王であり進化の秘宝を作り出した存在。
自ら作り出した進化の秘宝によって究極の力を手に入れたものの、(秘宝が未完成だったのか)その代償にほとんどの記憶を失い、破壊と眠りを繰り返すだけの存在となっている。
「グゴゴゴゴ…… 誰だ? わが眠りを さまたげる者は?
わが名はエスターク… 今は それしか 思い出せぬ…
はたして 自分が善なのか 悪なのか それすらも わからぬのだ…
その私になに用だ? 私を ほろぼすために やって来たのか?」
マスタードラゴンがエスタークの力を危険視して地下深く封印したとされています。
ドラクエ9では「何万年の間、眠りながら進化した地獄の帝王。未だ行き着く先は見えない」と、まだ進化の途中であることが明かされています。
寝過ぎ!しかも眠って強くなるとかチートですね…
ドラクエ4では、エスタークはアッテムトの地下に封印されていました。アッテムトの鉱夫たちによって発見されています。
ピサロはエスタークの復活を企てていましたが、まだ封印が解けたばかりで完全な状態ではなかったからか、ドラクエ4では勇者達に復活を阻止されます。
ドラクエ5では魔界の奥深くに封印されている隠しダンジョンの裏ボスとして登場。ドラクエ4より時間が経過して進化したからか、ラスボスを上回る強さを身につけて再登場します。
「テリー」=「エスターク」説の主な根拠
ここまでテリーとエスタークそれぞれの概要を確認しましたが、ここでは本題である「テリー=エスターク説」の根拠について具体的に見ていきましょう。
この説は、単なるファンの妄想ではなく、ゲーム内の描写や設定、過去の公式情報など、複数の要素が複雑に絡み合って形成されています。
進化の秘法
「バルザックのやつは
あくまに たましいをうって
つよいまほうを みにつけたようです。」
ドラクエ4では、進化の秘法を使ったバルザックについて上記のような台詞が出てきます。
キングレオの王様についても似たような台詞があります。
これは進化の秘法を使うと「人間から魔物になる」と解釈でき、キングレオ王やバルザックも人間から魔物の姿に変貌していた事からも裏付けられています。
そして、テリーは過去のトラウマから「強さ」にかなり執着しています。
「オレは 強くなりたかった!
強くなれるなら 相手が魔物だろうが
なんだろうが かまわなかったんだ!」
上記のテリーの台詞と、実際に強さを求めて魔物(デュラン)の配下になったという事実もあり。
これらの事から、テリーは例え魔物になるとしても強さを追求するために進化の秘法を使う可能性があると推測できます。
裏エンディング
ドラクエ6では、裏ボス『ダークドレアム』と戦い20ターン以内で倒すともう1つのエンディングを見ることができます。
その裏エンディングではテリーがダークドレアムと1対1で対面しているシーンが登場。
一騎打ちを挑んでいるだけとも考えられるけど、ダークドレアムは単独で勝てる相手ではないよね?
そのシーンが様々な憶測を呼ぶことになりました。
有力とされる説の1つが、テリーが強さを求めてダークドレアムと接触し、何らかの方法で進化の秘法を見つけ魔王となったという説。
ドラクエ6では現実世界と、現実世界の思いが投影される夢の2つの世界が存在していて、現実と夢で存在する2つのキャラが存在します。
テリーの夢の世界の姿がダークドレアムであり、ダークドレアムの力を身につけた事で進化の秘法にたどり着いたという説が有力とされています。
ドラクエ6の時系列
ドラクエ6の時系列はドラクエ4より昔。テリーがエスタークとなり、後のドラクエ4やドラクエ5に登場したという可能性も成り立ちます。
そして、ドラクエ6には魔王より強力な悪魔を召喚し壊滅したグレイス王国の跡地があります。
「むかしここで どんな儀式が おこなわれたか しっていなさるか?
わしには わかる… おまえさんたちは この世界の者では なかろう
だが ここでおきた ことは この世界だけに とどまらぬ!
いずれや すべての世界に わざわいを およぼすであろう。」
その召喚された悪魔の正体はダークドレアムであり、グレイス王国の跡地にいる老人が「いずれ全ての世界に災いを及ぼすであろうと」警告しています。
これはダークドレアムという存在が未来にまで影響することを匂わせていると考えられます。
発売前はドラクエ6の主人公を魔王にするとい案もあったらしいですね!
テリーみたいな主人公を最初に思い描いたというエピソードもあるみたい。
このようなドラクエ6開発時のエピソードもテリ=エスターク説に信憑性を持たせる要因となっています。
「テリー」=「エスターク」説の反論と疑問点
テリー=エスターク説の主な根拠について解説しましたが、この説はあくまで推測の域を出ず、公式に認められたものではありません。
この説に対する反論や疑問点を提示し、より客観的な視点からこの説を考察していきます。
疑問点
進化の秘法は「はるか昔に魔族の王エスタークが作り出した」という台詞が登場します。
もし、テリーが進化の秘法によってエスタークとなっていたら、この台詞には矛盾が生まれませんか?
エスタークが進化の秘法を作ったのならエスタークはエスターク!テリーではないよね。
テリーが進化の秘法を使ってエスタークになった場合、テリーが進化の秘法を作った、または発見した事になります。これではエスタークが進化の秘法を作ったという台詞に矛盾します。
進化の秘法は、すでに魔族の王になっているエスタークが作って自分自身を進化させた=テリーとは関係がないという意味になります。
まとめ:現時点での結論と今後の展望
現時点では、公式によるテリー=エスターク説への言及はないので事実とは言えません。
一部のファンは、過去のインタビュー記事やゲーム内のわずかな描写からテリー=エスターク説を補強するような解釈を試みていますが、それらはあくまでファン個人の解釈となります。
テリー=エスターク説のようなファンによる考察は、ゲームの楽しみ方の一つとして開発側も完全に否定するわけではないと考えられます。
公式に肯定してしまうと、それ以上の考察の余地がなくなってしまいファンの想像力を狭めてしまう可能性もあります。
また、公式に否定してしまうと、この説を支持しているファンを落胆させてしまう可能性もあります。そのため公式としては肯定も否定もせず、曖昧な状態を保っていると考えられます。
テリー=エスターク説は、あくまでファンによる考察の一つであり公式設定ではありません。しかし、この説は多くのファンに支持され様々な考察を生み出してきました。
重要なのは公式設定に固執するのではなく、様々な可能性を考察し、ゲームの世界観をより深く楽しむこと。テリー=エスターク説は、今後もそのための良い題材と言えるでしょう。