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ファンタジーRPGの金字塔として1986年の誕生以来、数え切れないほどの冒険者たちを魅了してきたドラゴンクエストシリーズ。
その累計販売本数は驚異の8000万本を突破し、まさに日本のゲーム史において燦然と輝く存在。
このページでは、ドラクエシリーズのナンバリングタイトルに限定した売上を調査してランキング化。
CMや雑誌などで各タイトルに付けられていた当時のキャッチフレーズや、作品の特徴・エピソードなどをまとめてみました。
歴代ドラクエシリーズの時系列や物語の繋がりについてはこちらの記事にまとめています。
ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人
発売日 | 2009年7月11日 |
販売数 | 約437万本 |
ハード | Nintendo DS |
歴代のドラクエシリーズで売り上げランキング1位になっているのは意外にもドラクエ9。
2009年7月にニンテンドーDS用ソフトとして開発され、発売から3日間で300万本、最終的には国内で437万本以上を売り上げました。国外まで含めると550万本を突破しているそうです。
ナンバリングタイトルでは初の携帯ゲーム機器用のソフトとなり、初のマルチプレイ対応。
キャラメイキングによって自分だけのアバターを作成し、最大4人での冒険が可能。シンボルエンカウント方式や、ランダム生成される「宝の地図」など、新しい要素が多数導入されました。
すれ違い通信を利用した、特定条件でレアアイテムや強敵が出現する「まさゆきの地図」「川崎ロッカーの地図」などが当時大きな話題となりました。
当初はアクションRPGとして開発されていましたが従来のコマンド式に変更、開発中に大きなバグが見つかり発売が延期になった経緯もあり。堀井雄二氏が既存ファンをどう満足させるかに苦労したとも語っています。
ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち
発売日 | 2000年8月26日 |
販売数 | 約417万本 |
ハード | プレイステーション |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング2位はドラクエ7です。
2000年8月にプレステ用ソフトとして発売され、発売から3日間で200万本を売り上げ、最終的には国内で417万本を売り上げました。
ナンバリングタイトルでは初のプレステ用ソフトとなり、シリーズ初の3Dポリゴンを採用。
石板を集めて新たな世界を冒険するという独特な世界観も特徴で、石板を集めて過去の世界へ移動し、そこでの冒険を通じて現代の世界を復活させていきます。職業システムも充実しており、多数の基本職と上級職が登場。
ドラクエシリーズにしては複雑で深みのあるやや暗めな物語と、途中で挿入される不気味な3Dポリゴンのムービーなどが賛否両論を巻き起こしました。
当初はニンテンドー64用ソフトとして開発されていたものの途中でプレステに変更、シナリオボリュームが多すぎて倒れるスタッフも出るほどの長編になったという経緯もありました。
仲間キャラのセリフを初採用、特にマリベルの辛辣なセリフが話題となりました。
ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…
発売日 | 1988年2月10日 |
販売数 | 約380万本 |
ハード | ファミコン |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング3位はドラクエ3です。
1988年2月にファミコン用ソフトとして発売され、発売から3日間で100万本を出荷、最終的には国内で380万本を売り上げました。
シリーズ初のキャラメイキングと転職システムを導入し、プレイヤーは仲間の性別や職業を選択しパーティを編成することが可能に。
冒険の書や昼夜の概念の導入など、前作からゲームシステムの革新も多くみられました。
発売日には全国の量販店に長蛇の列ができ、学校を休んでまで並ぶ学生が続出。社会問題として当時のニュースで取り上げられるほど話題となった事はドラクエ人気の伝説的なエピソードとして語られています。
ドラクエシリーズの全盛期として例えられる事も多い作品です。
ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君
発売日 | 2004年11月27日 |
販売数 | 約370万本 |
ハード | プレイステーション2 |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング4位はドラクエ8です。
2004年11月にプレステ2用ソフトとして発売され、発売から3日間で300万本を出荷、最終的には国内で370万本を売り上げました。国外まで含めると580万本も突破しているそう。
シリーズで初めて高品質な後方視点3Dグラフィックを採用、これにより広大なフィールドやキャラがリアルに表現されるようになり、さらに没入感のある冒険を楽しむことが可能に。スキルシステムや錬金釜、モンスターチームなどの新要素も追加され、ゲームの幅もさらに広がりました。
開発時にはロード時間の短縮や戦闘のテンポを重視しストップウォッチで測定するなどの工夫を行なったり、開発元のレベルファイブがプロトタイプのを作成する際に年末休暇を返上して取り組んだ裏話が有名。
鳥山明氏のデザインが忠実に再現された3Dグラフィックに堀井雄二氏が感銘を受け、シナリオをシンプルにしつつも寄り道が多い構成にされたそう。
ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて
発売日 | 2017年7月29日 |
販売数 | 約360万本 |
ハード | プレイステーション4 Nintendo 3DS |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング5位はドラクエ11。2017年7月にプレステ4と3DS用ソフトとして発売され360万本を出荷、国外まで含めると600万本も突破しているそうです。
シリーズの原点回帰を掲げつつ、当時の最新技術を駆使した美麗なグラフィックと広大なオープンワールドが特徴的で、戦闘システムは従来のターン制を採用し、スキルパネルやキャラの成長要素も充実。
堀井雄二氏もサブタイトルに30周年の思いをこめたと語っている通り、懐かしさと新しさを同時に楽しめるストーリーの深さとキャラの魅力が古参から新規まで多くのプレイヤーに支持されました。
ドラクエ9とドラクエ10で大きく路線変更したドラクエシリーズが王道RPGとしてカムバックしたことに歓喜したプレイヤーも少なくないとか。
当初はプレステ4のみで発売予定でしたが、採算面での不安から3DS版も追加されたというエピソードもあります。
ドラゴンクエストⅥ 幻の大地
発売日 | 1995年12月9日 |
販売数 | 約320万本 |
ハード | スーパーファミコン |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング6位はドラクエ6です。
1995年12月にスーパーファミコン用ソフトとして発売され、発売から3日間で100万本を出荷、最終的には国内で320万本を売り上げました。
基本職と上級職を組み合わせてキャラを育成していく転職システムを初採用、現実世界と幻の大地という2つの世界を行き来して冒険しながら物語が特徴的。魔法の絨毯以外にも空飛ぶベッドなど、多彩な移動手段もちょっとした話題に。スーパーファミコン最後のナンバリングタイトルでもあります。
開発元がチュンソフトからハートビートに変更、堀井雄二氏は「自分探しの旅」というテーマを掲げており、プレイヤーがゲームを通じて自己発見を楽しめるよう工夫したと語っています。
ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち
発売日 | 1990年2月11日 |
販売数 | 約310万本 |
ハード | ファミコン |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング7位はドラクエ4。1990年2月にファミコン用ソフトとして発売され、発売から3日間で100万本を出荷、最終的には国内で310万本を売り上げました。
オムニバス形式のストーリーとAI戦闘システムを初導入。シナリオは5つの章に分かれており、各章ごとに異なる主人公が登場、最終章で全ての主人公が集結し共に冒険を繰り広げます。AIによる仲間の自動行動、馬車システム、小さなメダル収集なども新しい要素として初導入されました。
初期のファミコン版ではクリフトのザラキ連発などAIの行動がプレイヤー間でネタとなったことも。堀井雄二氏は天空シリーズの第1作目として本作のシナリオには特に力を入れたと語っています。
ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁
発売日 | 1992年9月27日 |
販売数 | 約280万本 |
ハード | スーパーファミコン |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング8位はドラクエ5です。
1992年9月にスーパーファミコン用ソフトとして発売され、発売から3日間で100万本を出荷、最終的には国内で280万本を売り上げました。
シリーズ初のモンスター仲間システムを導入し、倒したモンスターを仲間にすることができる様になり戦略の幅が広がりました。親子3代にわたる壮大なストーリーも特徴的で、主人公の幼少期から青年期、そして父親としての冒険が描かれ、シリーズの中でも屈指の感動的な物語が展開されます。
ビアンカとフローラのどちらかを選んで結婚する事ができる結婚システムが話題となりました。この選択がストーリーに影響を与えることもあり、プレイヤー間でビアンカ派とフローラ派の議論を呼びました。
ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々
発売日 | 1987年1月26日 |
販売数 | 約240万本 |
ハード | ファミコン |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング9位はドラクエ5。1987年1月にファミコン用ソフトとして発売され、発売から3日間で100万本を出荷、最終的には国内で240万本を売り上げました。
本作の特徴はシリーズ初のパーティ制と船による移動の導入でしょう。ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女の3人を操作し広大なフィールドを冒険できる様になました。そして、前作の倍の容量を持つROMを使用し、フィールドマップの広さは前作から6倍以上に拡大されています。
終盤に訪れるロンダルキアの洞窟やブリザードのザラキなど、非常に高い難易度がプレイヤー間で当時話題となりました。開発当初ゲームバランスの調整に苦労したことで発売が1ヶ月延期された事も有名です。
ドラゴンクエスト
発売日 | 1986年5月27日 |
販売数 | 約150万本 |
ハード | ファミコン |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング10位はドラクエ1です。
1986年5月にファミコン用ソフトとして発売され、最終的には国内で150万本を売り上げました。
堀井雄二氏がシナリオを担当、鳥山明氏がキャラクターデザインを手がけ、すぎやまこういち氏が音楽を担当するという伝説的な豪華製作陣が奇跡的に集結して製作され全てのシリーズの始まりとなった作品。
伝説の勇者ロトの血を引く主人公として、竜王に囚われた姫を助け出し、竜王の打倒を目指します。
データ記録のセーブがまだなかった時代、ドラクエの「ふっかつの呪文」システムはプレイヤーがパスワードを手書きでメモする必要があり、一文字でも間違うと最初からやり直しという仕様は今となっては思い出やネタとして語られています。
開発期間5ヶ月という短期間でありながら驚きの完成度を誇り、実はシリーズでバッドエンドを選択できる最初で最後のナンバリングタイトルでもあります。
ドラゴンクエストⅩ 目覚めし五つの種族 オンライン
発売日 | 2012年8月2日 |
販売数 | 約100万本 |
ハード | Wii ほか |
歴代ドラクエシリーズの売り上げランキング11位はドラクエ10。2012年8月にWii用ソフトとして発売され、シリーズ初のMMORPGとして注目を集め発売から3日間で36万本を販売、最終的には全バージョン累計121.2万本を売り上げました。
オンラインで大規模マルチプレイヤー体験が可能で、5つの種族からキャラを選び、広大な世界を冒険できます。ソロプレイでも楽しめるサポート仲間システムや、職業転職システム、カジノや仲間モンスターなど多彩なコンテンツが用意されています。
パッケージに20日間無料利用券が付属し、その後は月額課金制でプレイ継続できるなど、オンラインゲームとしては新しい試みが話題に。他プレイヤーと協力して進めるクエストやイベントが多くコミュニティの形成も促進されました。
ドラクエ9として開発が勧められていたものの、途中でオンラインゲームとしての方向性が決まりドラクエ10としてリリースされることになった有名な裏話もあります。