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ヤフオクとヤフーフリマはLINEヤフーが運営しているネットサービスで、似ている違うサービスです。
ヤフオクとヤフーフリマの違い
ヤフオク | ヤフーフリマ | |
---|---|---|
販売形式 | オークション形式 定額形式 | フリマ形式(定額) |
販売手数料 | 10% 8.8%(LYPプレミアム会員) | 5% |
送料負担 | 出品者負担 購入者負担 | 出品者負担 |
評価機能 | 購入者からの評価 出品者からの評価 | 購入者からの評価 出品者からの評価 |
他にも色々な違いはありますが、両者の主な違いは販売形式、手数料、送料の負担先、評価機能の4つ。
販売形式
ヤフーフリマの販売形式は出品者が価格を指定するフリマ形式が中心。グッズ交換などの機能も実装しましたが、オークション形式の販売はできません。※2025年3月時点の情報です
一方、ヤフオクは出品者が開始価格を設定し入札者が希望価格を提示し価格を競り上げていくオークション形式を中心に、ヤフーフリマと同じ固定価格で販売するフリマ形式での販売も可能です。
販売手数料
ヤフオクもヤフーフリマも商品の販売価格から手数料が引かれます。
この手数料の相場は大体10%ほどで、ヤフオクの通常手数料が10%、LYPプレミアム会員なら8.8%とおおよそ相場通りの手数料となっています。
一方、ヤフーフリマの手数料は5%となっていて、手数料の相場でもかなり低めに設定されているのが特徴です。※2025年3月時点の情報です
送料の負担先
ヤフオクの場合は、商品の送料を出品者負担・落札者負担で選択できます。一方、ヤフーフリマでは送料は出品者負担に固定されています。
評価機能
商品が購入された後に、信頼できる出品者・購入者だったかの評価をするシステムがあります。
ヤフオクは購入者・出品者の双方から評価を付けることができますが、ヤフーフリマでは購入者からの評価しかできません。
ヤフオクとヤフーフリマの同時出品
ヤフーフリマでは特に禁止にはなっていないものの、ヤフオクでは他サービスに同時に同じ商品を出品することは禁止されています。
しかし、ヤフオクで出品した商品がヤフーフリマでも表示され、ヤフーフリマの商品でもヤフオクで表示されます。つまり、ヤフオクとヤフーフリマではお互いに商品を同時出品することができます。
ここでは、ヤフオクとヤフーフリマの同時出品についての情報をまとめてみます。
同時出品の手数料
ヤフオクとヤフーフリマでは設定されている手数料が違いますが、同時出品になった商品が購入された場合は出品した側の手数料となります。
ヤフオクの商品がヤフーフリマで売れても手数料は10%(ヤフオク側の手数料)です。
同時出品の条件
出品者 | 個人 |
出品フォーム | ヤフオクの出品フォーム |
商品画像 | 1枚以上 |
カテゴリ | 非対象カテゴリを除いたカテゴリ |
商品の状態 | 「全体的に状態が悪い」以外の状態 |
個数 | 1 |
発送元の地域 | 日本国内 (「海外」以外を選択) |
送料負担 | 出品者 |
配送方法 | お手軽配送を1つ以上設定 |
発送までの期間 | 7日以内 |
販売形式 | 定額 |
価格 | 300円〜30万円 |
ヤフオクで出品した商品は、上記のようなヤフーフリマへの掲載条件を満たせばヤフーフリマでも表示されるようになります。
同じように、ヤフオクでは他にもフリマアプリのスニーカーダンクへの出品条件を満たせばスニーカーダンクにも表示されます。
ヤフーフリマからヤフオクへ表示されるための条件は特になく、ヤフーフリマで出品すると自動的にヤフオクにも表示されるようになった様です。
ヤフオクとヤフーフリマの長所と短所
商品カテゴリーも出品方法も豊富なヤフオク
ヤフオクは不動産・自動車からファッション・小物まで取り扱っているカテゴリーが多く、オークション形式から定額形式まで出品方法の選択も可能。
商品カテゴリーや販売方法など選択肢が多いので、使い方はヤフーフリマより少し複雑ですが、より幅広い使い方ができる玄人向けのシステム。
オークションといえば価格の高い人が購入できる販売形式。海外の芸術品などの取引でもよく見かける販売形式ですが、希少価値の高いプレ値の商品などは予想以上に高く売れる可能性もあり。
マニアックなカテゴリーの商品や知る人ぞ知る希少価値のある商品など、玄人的な商品にも向いています。
あとは、ヤフオクは出品者・購入者の双方から評価ができるので評価システムに不公平感もありません。
シンプルで分かりやすいヤフーフリマ
ヤフーフリマの魅力は、スマホアプリの中で全て完結できる使い勝手の良さと、フリマアプリの中でも最安値圏の手数料でしょう。
送料は出品者負担で固定、値段交渉は希望金額を入力・承諾するだけ、商品への質問以外のメッセージのやり取りは商品の購入後のみという初心者でも扱いやすいシンプルなシステム。
ヤフオクと比較して商品のカテゴリが少ない等、できる事の幅は少なめですが、そもそもヤフオクの幅が広すぎるだけでヤフーフリマでも普通に使う分には十分な内容です。
こちらは固定価格で売買するフリマ形式なので早い者勝ちで購入できる販売形式。フリマと同じく身近な物の取引に向いているといえます。
あとは、ヤフーフリマの評価システムは購入者から出品者の評価だけができるため、出品者側にとっては不公平な評価システムとなっています。
ヤフオクとヤフーフリマが別々な理由
ヤフオクとヤフーフリマの違いは、簡単に言ってしまえば販売方式がオークション形式かフリマ形式かの違いだけ。
しかも、ヤフオクでは両方の販売方式を選択可能。これならヤフオク1つでも十分な気がしますが、なぜヤフーフリマと別々に分かれているのか?
ここではヤフオクとヤフーフリマが別々に分かれている理由を考察してみます。
ヤフオクとフリマの経緯
ヤフオクは日本でネットオークションという市場を開拓し、サービスを開始した1999年から長年その市場をリードしてきたパイオニア的存在でした。
しかし、2013年のフリマアプリ(メルカリ)登場以降、2010年代後半にかけてスマホやSNSの普及に比例するような形でフリマアプリがネット売買のシェアを急速に拡大。
市場も手軽に出品できるフリマアプリにトレンドが変化し、ヤフオクもメルカリの勢いに押される形になっていました。
そこで、2019年にサービスを開始していた「PayPayフリマ」を2023年から「ヤフーフリマ」へと名称を変更し、ヤフオクと同じYahoo!ブランドに統合。
これはヤフオクとフリマアプリという2つの連携をより強化するためと言われています。
ユーザー層やニーズの違い
ヤフオクは従来のオークション形式を維持し、長年オークションを利用してきた古参ユーザーの利用体験を大きく変えないよう配慮、その上で新しいフリマ形式も採用したと考えられます。
ヤフーフリマも、これまでオークションを利用していなかった新たなユーザー層、特にフリマアプリを好む若い世代を取り込む必要があります。
ヤフオクとヤフーフリマが別々になっている理由として、長年親しまれてきたブランドイメージを維持しながら、市場の変化に対応し新たなユーザー層を獲得するためと考えられます。