プロサッカー選手になれる確率は?各カテゴリ別の割合と傾向を調べてみた!

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このページでは、日本サッカー協会の登録者数や新入団選手の記事などを参考にして日本でプロサッカー選手になれる確率を調べてみました。

サッカーは国内外のリーグやカテゴリーがたくさんあるため「プロ」の定義が広いので、ここではJ1〜J3でプレーするJリーガーだけをプロサッカー選手という形で計算しています。

解説前に…

プロサッカー選手になるために必要な事をまとめた記事はこちらになります。

FIFAランキングの算出方法について気になる方はこちらの記事をどうぞ。

日本のサッカー人口とJリーガーの割合

JFAの登録カテゴリー2021年の登録者数備考
第1種124,552人年齢制限なし(大学・社会人・Jリーグ)
第2種167,685人18才未満(高校生)
第3種211,356人15才未満(中学生)
第4種253,410人12才未満(小学生)
合計757,003人日本の少年〜青年サッカー人口
参考:JFAデータボックス

2021年に日本サッカー協会に登録されている人数を参考にして日本の男子サッカー人口を計算してみたところ、その数なんと…

日本の男子サッカー人口は約75万人!

今回はプロ(Jリーガー)になれる確率ということで、なるべく正確性を上げるため第4〜1種に絞っています。

上記4種類の登録カテゴリー以外にも女子とシニアのカテゴリーがあるので、日本のサッカー人口はこの数字より多くなります。

日本のプロサッカー選手の数(Jリーグ)

2021年シーズン備考
Jリーガー数1,919人J1からJ3までの選手数
新加入256人高校・大学の新卒 + ユースからのトップ昇格 + 初めてJでプレーした選手
引退数28人引退を表明した選手数
参考:2021Jリーグ公式

Jリーグの公式サイトによると、2021シーズンにプレーしていたJ1〜J3までのJリーガーの選手数は1919人

日本の男子サッカー人口約75万人のうち約2000人なので、Jリーガーの割合は男子サッカー人口全体の約0.2%となります。

それを参考にJリーガーの割合を計算してみると…

全体の約394人に1人がプロ

という事になります。

各カテゴリの新入団選手数

カテゴリー2021年のJリーグ新卒選手
大学生116人
高校生37人
ユース34人
合計187人
独自調べ

新加入選手の総数は出ているんですが、その内訳までは見当たらず。

新加入選手のカテゴリー別選手数は正確に分かりませんでしたが、過去の記事を元にして2021年の新入団選手数をカテゴリ別に分けてみました。

※ 公式の新加入数256人に対して高校・ユース・大学からの新加入数は187人と誤差がありますが、あくまで参考までに計算してみます。

高卒でプロサッカー選手になれる確率

2021年人数
第2種登録の選手数167,685人
第2種プロ入り人数71人

高校サッカー・クラブユースも含めて高校年代にあたる第2種登録されている選手数が16万7685人。

そこから3等分して3年生の人数とすると5万5895人。

※最近は高校在学中でもプロの試合に出る選手も出てくる様になりましたが、ここでは3年生から高卒でという設定にします。

その中からJリーガーになった人数は高校・ユース含めて71人、高校年代のサッカー選手全体の0.12%となります。

それを参考に高卒からプロになれる割合を計算してみると…

第2種カテゴリー全体の3年生から約787人に1人がプロになれる

ということになります。

高校サッカーからプロサッカー選手になれる確率

2021年人数
高校サッカーの選手数149,637人
高校サッカーからのプロ入り人数37人

高校サッカーの選手人口は約16万人と言われています、2021年の全国高等学校体育連盟のサッカー競技人口を参考にすると14万9637人でした。

2021年の高体連のサッカー人口を3等分して3年生の人数とすると49879人。

※最近は高校在学中でもプロの試合に出る選手も出てくる様になりましたが、ここでは3年生から高卒でという設定にします。

その中からプロ入りした高卒選手は37人。高校3年生のサッカー選手全体の0.07%。

それを参考に高卒からプロになれる割合を計算してみると…

高校サッカー所属の3年生から約1348人に1人がJリーガーになれる

ということになります。

高校サッカー出身のプロサッカー選手

選手出身校
小野伸二清水商業
中田英寿韮崎
中村俊輔桐光学園
遠藤保仁鹿児島実業
松井大輔鹿児島実業
大久保嘉人国見
長谷部誠藤枝東
内田篤人清水東
本田圭佑星稜
大迫勇也鹿児島城西
乾貴士野洲
柴崎岳青森山田
浅野拓磨四日市中央工業
鎌田大地東山
前田大然山梨学院
高校サッカー出身Jリーガー

高校サッカー出身の主な日本代表を挙げてみました。

日韓ワールドカップまで代表選手のほとんどが高校サッカー出身者でしたが、ドイツワールドカップ以降からユース出身者が台頭してきた印象。

最近の代表では高校サッカー出身者が少なくなってきていますが、鎌田選手や前田選手などが高校サッカーからのプロ入りで日本代表に選ばれています。

クラブユースからプロサッカー選手になれる確率

2022年人数
クラブユースの選手数4,038人
クラブユースからのプロ入り人数34人

Jリーグの下部組織以外の街クラブもあり2022年のクラブユース連盟の選手数は4038人。

それを3等分してクラブユース連盟の3年生の選手数とすると1346人

※最近は高校在学中でもプロの試合に出る選手も出てくる様になりましたが、ここでは3年生から高卒でという設定にします。

その中から34人がJリーグに入団した場合、クラブユース所属の3年生選手全体の約2.5%。

それを参考にクラブユースからプロになれる割合を計算してみると…

クラブユース所属の3年生から約40人に1人がプロになれる

ということになります。

下部組織のユースから昇格できる確率

2021 J1チーム数20チーム
2021 J2チーム数22チーム
2021 J3チーム数15チーム
合計57チーム
2021年のJチーム数

Jリーグの下部組織のユースに限定すれば下部組織に所属している選手数は1チーム約40人ほど、57チーム全体で2280人。

それを3等分すれば、3年生の選手数は全体で760人(1チーム約13人)となります。

※最近は高校在学中でもプロの試合に出る選手も出てくる様になりましたが、ここでは3年生から高卒でという設定にします。

Jリーグ下部組織からの昇格だけに限定すれば下部組織に所属する3年生全体の4%。

それを参考にJリーグの下部組織のユースからプロになれる割合を計算してみると…

Jリーグ下部組織の3年生から約22人に1人がユースからプロになれる

という確率になります。

近年のユースは高卒を待たず飛び級でのトップチーム昇格というケースも増えてるので、その場合はユースに所属する全選手の1.4%

Jリーグ下部組織のユース全選手から約67人に1人がプロになれる

という確率になります。

ユース出身のプロサッカー選手

選手出身ユース
宮本恒靖ガンバ大阪
稲本潤一ガンバ大阪
香川真司セレッソ大阪
吉田麻也名古屋グランパス
酒井宏樹柏レイソル
酒井高徳アルビレックス新潟
原口元気浦和レッズ
宇佐美貴史ガンバ大阪
遠藤航湘南ベルマーレ
南野拓実セレッソ大阪
堂安律ガンバ大阪
冨安健洋アビスパ福岡
板倉滉川崎フロンターレ
久保建英FC東京
ユース出身Jリーガー

ユース出身の主な日本代表を挙げてみました。

2010年代頃からユース出身の選手の割合もが徐々に増えてきた印象、カタールワールドカップでは主力の多くがユース出身選手になっています。

大学からプロサッカー選手になれる確率

2022年人数
大学サッカーの選手数19,439人
クラブユースからのプロ入り人数116人

大学生が居る1種にはJリーグ・JFL・社会人も含まれているため大学生だけの正確な選手数は分かりませんが、2022年の公式サイトには大学連盟の選手数1万9439人となっています。

それを元に4等分して4年生の選手数は4859人になります。

※最近は大学在学中でもプロの試合に出る選手も出てくる様になりましたが、ここでは4年生から大卒でという設定にします。

その中からプロ入りした選手は116人なので、大学4年生の約4%。

それを参考に大卒からプロになれる割合を計算してみると…

大学サッカー所属の4年生から約41人に1人がプロになれる

という事になります。

大学サッカー出身のプロサッカー選手

選手出身校
名波浩筑波
中村憲剛中央大
巻誠一郎駒澤
岩政大樹東京学芸大
長友佑都明治
武藤嘉紀慶應
永井謙佑福岡
谷口彰悟筑波
シュミット・ダニエル中央大
山根視来桐蔭横浜大
古橋亨梧中央大
守田英正流通経済大
伊藤純也神奈川大学
相馬勇紀早稲田
上田綺世法政
三苫薫筑波
旗手怜央順天堂
大学出身Jリーガー

大学サッカー出身の主な日本代表を挙げてみました。

フランスワールドカップ以降は大学サッカー出身の代表選手は減少傾向にありましたが、最近は三苫選手や伊藤選手など大学サッカー出身選手の活躍が再び目立ち始めている印象です。

プロサッカー選手になれる確率が高いカテゴリー

  1. Jリーグのユース(下部組織)
  2. 大学
  3. 高校サッカー

Jリーガーになれる確率が最も高いのがJリーグ下部組織のユースチーム、その次が大学サッカーで、高校サッカーが続くという結果になりました。

ただ、この順番はちょっとしたカラクリがあります。

Jチーム下部組織の選手はすでにクラブに認められて入団した少数精鋭のエリート、プレーを見られる機会も他より多くなるので必然的に確率は高くなります。

大学サッカーも小中高とカテゴリーを上げるたびに競技人口が減るのでプロになる割合が高くなる傾向にあり、大学まで続けるのは元々それなりのレベルでやってた人が多くなるという特徴も影響してます。

高校サッカーのカテゴリにはそもそも所属している人数が多いので、プロになる割合が大学やユースと比べて低くなりやすい。

日本独特の傾向

欧州や南米のサッカー先進国では小さい頃からプロの下部組織に所属する事を目指し、チーム内の昇格競争を勝ち抜きながらカテゴリーを上げてトップデビューという形がスタンダード。

10代でのトップデビューが多く、プロを目標とする場合は早い時期からより厳しい競争社会の中でプレーしています。

最近は日本でもJチームの下部組織が発展して海外と似た形になってきていますが、日本では長く高校や大学といった学生サッカーが主体となっていた歴史があり下部組織に所属しなくても同等の環境が多くある。

高校の次には大学サッカーという舞台もあり、そのうえJリーグの新加入選手の中で大卒の割合が一番多い状況。

海外は大卒の選手が少ないという事ではなくプロサッカー業と平行して大学の勉強をするという形が多いそう。

日本はプロサッカー選手を目指していく過程の中で選べる選択肢が比較的多く、大卒までそれなりに大きな可能性があるという独特な傾向にあると思います。

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