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ドラゴンクエストシリーズは、その壮大なストーリーとに力的なキャラクター達によって世代を超えて愛され続けています。
しかし、各作品がどのように繋がっているのか、時系列をしっかり把握している方は意外と少ないとか。
このページでは歴代のドラクエシリーズのナンバリングタイトルの時系列を徹底考察し、それぞれの物語がどのようにつながり合い、ドラゴンクエストの世界を形成しているのかを深掘り解説していきます。
ドラクエシリーズの全タイトル
タイトル | サブタイトル | 発売日(初期) | 機種(初期) |
---|---|---|---|
ドラゴンクエスト Ⅰ | – | 1986.05.27 | FC |
ドラゴンクエスト Ⅱ | 悪霊の神々 | 1987.01.26 | FC |
ドラゴンクエスト Ⅲ | そして伝説へ | 1988.02.10 | FC |
ドラゴンクエスト Ⅳ | 導かれし者たち | 1990.02.11 | FC |
ドラゴンクエスト Ⅴ | 天空の花嫁 | 1992.09.27 | SFC |
ドラゴンクエスト Ⅵ | 幻の大地 | 1995.12.09 | SFC |
ドラゴンクエスト Ⅶ | エデンの戦士たち | 2000.08.26 | PS |
ドラゴンクエスト Ⅷ | 空と海と大地と呪われし姫君 | 2004.11.27 | PS2 |
ドラゴンクエスト Ⅸ | 星空の守り人 | 2009.07.11 | DS |
ドラゴンクエスト Ⅹ | オンライン | 2012.08.02 | Switch |
ドラゴンクエスト Ⅺ | 過ぎ去りし時を求めて | 2017.07.29 | PS4 |
ドラゴンクエストシリーズには不思議のダンジョンやモンスターズなどの派生作品もありますが、ここでは正規のナンバリングタイトルだけをピックアップ。
このドラクエシリーズの中で物語に繋がりのあるシリーズがいくつか存在します。
ドラクエの物語シリーズ
- 伝説の勇者『ロト』シリーズ
- 天空の勇者『天空』シリーズ
- 『箱舟』シリーズ(非公式)
ドラクエには3つの物語シリーズがあります。
公式ガイドブック等にも掲載されているのは『ロト』と『天空』の2シリーズ。『箱舟』シリーズは公式ではなくユーザー間での呼称として使われています。
公式シリーズは2つ、非公式シリーズが1つの合計3シリーズです。
あと、この3つのシリーズに属さない独自の世界線の物語もあります。
冒険の歴史書
ちなみに、2011年にドラクエ誕生25周年を記念して作られた公式本も発売されています。
こちらはドラクエ9までのシリーズの歴史がまとめられた一冊となっていて、もっと詳しい公式な設定が知りたい方にはおすすめです。
ロトシリーズ
ドラクエの始まりが『ロト』シリーズ。
かつて世界を救った伝説の勇者ロトと、その子孫たちの冒険を描いた最も有名なシリーズです。
そんなロトシリーズの関連作品は4タイトル。ドラクエ3<ドラクエ1<ドラクエ2と続く旧ロトシリーズの順番は認知度も高いかと思います。
ここに最新作のドラクエ11が入り、ロトシリーズの新らしい物語の繋がりが明らかになりました。
ロトシリーズの時系列を解説
時間軸 | タイトル |
---|---|
① | ドラクエⅪ 過ぎ去りし時を求めて |
② | ドラクエⅢ そして伝説へ |
③ | ドラクエⅠ |
④ | ドラクエⅡ 悪霊の神々 |
ロトシリーズは最新作のネタバレを含みますので、『11』を未プレイの方は時系列の解説を読むのは非推奨。実際にプレイして確認することをおすすめします。
まず、ドラクエ1と2で語られている伝説の勇者ロトはドラクエ3の主人公の物語。旧ロトシリーズはドラクエ3の主人公から始まっています。
ただ『ロト』というのは名前ではなく、アレフガルドの大地で伝承されている世界を救った勇者に与えられる称号です。よって厳密にはドラクエ3の主人公はロトの称号をもらった勇者という事になります。
ドラクエ3の主人公が魔王から世界を救い、その功績によりアレフガルドにあるラダトームの王・ラルス1世からロトの称号を授けられ、装備品はロトの装備として後世に受け継がれる。
そして彼はどこかへと旅立ち、世界を救った勇者ロトとして伝説となりました。
ドラクエ1の主人公はドラクエ3で世界を救った伝説の勇者ロトの子孫。アレフガルドにあるラダトームの王・ラルス16世に竜王の討伐と、魔物に攫われた娘・ローラ姫の救出を頼まれます。
ドラクエ3の旅の途中で出会った詩人ガライという人物がドラクエ1では歴史上の人物となっていて名前だけ登場。ドラクエ3では普通の状態で存在していたドムドーラという街がドラクエ1では壊滅状態。
このようにドラクエ1では所々でドラクエ3の数百年後という雰囲気を感じます。
ドラクエの漫画に『ロトの紋章』という作品があり、この作品はドラクエ3とドラクエ1の間が舞台のストーリーとなっています。
ドラクエ2はドラクエ1の主人公の子孫の物語、ドラクエ1から100年後の世界が舞台です。
ドラクエ1の主人公とローラ姫が結婚し2人でローレシアという国を建国。その後、2人は3人の子宝に恵まれます。
その子供たちがローレシア、サマルトリア、ムーンブルクという国に分かれ、3人のロトの子孫それぞれが統治する3つの国が誕生します。
そして100年の時が経過した頃に魔王が現れ、勇者ロトの血を引くローレシアの王子・サマルトリアの王子・ムーンブルクの王女という3つの国の子孫たちが力を合わせて世界を救うために立ち上がります。
ドラクエ11はドラクエ3より昔の物語。
ドラクエ3の勇者に付けられた、アレフガルドに伝わるロトの称号の語源となった人物のお話です。
過去作との繋がりは作中でも語られますが、マップを見比べてみると大陸の配置がドラクエ3のマップとかなり似ているという点からも共通点が見られます。
ドラクエ11では命の大樹(聖竜)だった場所がドラクエ3では竜の女王の城になっているので、ドラクエ11の聖竜の子孫がドラクエ3の竜の女王でありドラクエ1の竜王へ繋がっていくと推察できます。
11では他の世界線も生まれている様な内容になってます。今回はロトシリーズへの流れでしたが、今後もしかしたら11から天空シリーズに繋がっていく可能性もありそうです。
天空シリーズ
ロトシリーズの次に登場したのが天空シリーズ。天空の勇者の冒険物語です。
そんな天空シリーズの関連作品は上記の3タイトル。単純に4・5・6と進行しているかと思いきや、実はストーリー上の時系列はドラクエ6<ドラクエ4<ドラクエ5という順番になっています。
有名な天空シリーズですが、この時系列は知らない方も意外と多いかも。
天空シリーズの時系列を解説
時系列 | タイトル |
---|---|
① | ドラクエⅥ 幻の大地 |
② | ドラクエⅣ 導かれし者たち |
③ | ドラクエⅤ 天空の花嫁 |
天空シリーズにはロトシリーズの様に明確な家系の繋がり的なものはありませんが、天空の装備と天空城という2つの共通点があります。
その2つの共通項を元にシリーズの繋がりを考察してみます。
ここからはストーリーのネタバレも含むので天空シリーズを未プレイの方はご注意ください。
ドラクエ6で登場するゼニスの城。
天空城と名前は違いますが内部構造は似ていて、このゼニスの城が後の天空城になったと考察されており、ガイドブックに記載されて公式設定となっています。
ゼニスの城には未来が入っている卵があり、この卵から後の天空城の主となるマスタードラゴンが誕生したと考えられます。
伝説の装備 | ドラクエ6 | ドラクエ4 | ドラクエ5 |
---|---|---|---|
剣 | ラミアスの剣 | 天空の剣 | 天空の剣 |
盾 | スフィーダの盾 | 天空の盾 | 天空の盾 |
盾 | オルゴーの鎧 | 天空の鎧 | 天空の鎧 |
兜 | セバスの兜 | 天空の兜 | 天空の兜 |
そして、ドラクエ6に登場する伝説の装備。
ラミアスの剣・スフィーダの盾・オルゴーの鎧・セバスの兜は名称こそ違いますが天空装備と造形がほとんど同じであり、ゼニスの城に辿り着くためのキーアイテムとなります。
よってドラクエ6の伝説の装備が後の世界のドラクエ4・ドラクエ5で天空装備となって受け継がれている説が有力となっています。
DS版のドラクエ6ではドラクエ4やドラクエ5のキャラが登場するイベントも追加されています。
天空シリーズの世界では天空人と人間、2つの血を継いでいる者が魔王を倒す力を持つ勇者と伝えられています。
作中での明確な描写はありませんが、ドラクエ4には北の山奥に住んでいた木こりと、そこに舞い降りた天女の恋バナが伝承されていて、その2人の間に生まれた子供がドラクエ4の主人公。
ドラクエ6のゼニスの城に『いつかきっと下の世界を自分の目で確かめにいく』という下の世界に興味津々な女性がいて、この女性が数百年後に下の世界に降りて木こりと出会う事になる天女=主人公の母親になったという説が有力。
ちなみに、ドラクエ4の天空城には主人公の母親らしき女性がいます。
※伝承の続きで天空人と人間の結婚はタブーとされていて木こりと結婚した天女は天空城に連れ戻されています。
天空城に人間が来るのは何百年ぶりと言われており、天空人はかなりの長寿でドラクエ4の舞台はドラクエ6から何百年後の世界という事も推測できます。
ドラクエ5では主人公と花嫁の間に生まれた子供が勇者になります。
主人公は勇者の家系ではなかったので、花嫁側のビアンカ・フローラ・デボラが勇者の家系。
ただ、正確にはビアンカの両親のダンカン夫妻、フローラ・デボラ2人の両親のルドマン夫妻、どちらも本当の親ではないため彼女たちの生みの親が天空人の血を継ぐ家系だったということ。
ドラクエ5には天空人と人間がどこかで結ばれたというエピソードも登場しないので、花嫁はドラクエ4の主人公の子孫という説が濃厚とされてます。
箱舟シリーズ
ドラクエ9とドラクエ10は箱舟シリーズと呼ばれています。ただ、この名称は非公式なものでユーザーの間で呼ばれているだけの名前です。
ドラクエ9はドラクエのナンバリングタイトルで初の携帯ゲーム機用ソフトとして開発され、ドラクエ10は初のMMORPGとなっています。
時系列はドラクエ9<ドラクエ10という順番とされています。
箱舟シリーズの時系列を解説
時系列 | タイトル |
---|---|
① | ドラクエⅨ 星空の守り人 |
② | ドラクエⅩ オンライン |
ここからはストーリーのネタバレも含むので箱舟シリーズを未プレイの方はご注意ください。
グランゼニスはドラクエ9の世界の創造主ですが、ドラクエ10では人間の種族神として語られているため繋がりがあると推察されます。
ドラクエ9には天の箱舟という乗り物が登場します。そしてドラクエ10には大地の箱舟という乗り物が登場し、これを動かすためには星のオーラというアイテムが必要になります。
天の箱舟を動かすのにも星のオーラが必要だったので、天の箱舟が大地の箱舟になったと推察できます。
ドラクエ10はドラクエ9の世界線の遠い未来が舞台という初期構想があったらしく、そのため所々にドラクエ9との共通点が見られました。
しかし、シナリオ担当の交代等の理由によって少しづつ違いが拡大していった模様。
単独の世界線
他のナンバリングタイトルやシリーズとの関連性がない単独の世界観を持つのがドラクエ7とドラクエ8の2作品とされています。
時系列の考察
時系列 | タイトル |
---|---|
① | ドラクエⅦ エデンの戦士たち |
② | ドラクエⅧ 空と海と大地と呪われし姫君 |
ここからは一部ストーリーのネタバレも含むのでドラクエ7・ドラクエ8を未プレイの方はご注意ください。
ドラクエ8で登場する神鳥レティスの「生まれた世界ではラーミアと呼ばれていた」という台詞から、レティスの正体はドラクエ3で登場する不死鳥ラーミアと同一人物ということが分かります。
ということは、ドラクエ8はドラクエ3の世界(ロトシリーズ)とは別の世界線で、少なくともドラクエ3の冒険後の物語ということが推察できます。
どのシリーズから始めるのがおすすめ?
ドラクエシリーズには、ロトや天空といったシリーズがあり、それぞれのシリーズには時系列も存在しますが、どこからプレイしても全く問題ない構成となっています。
同シリーズでも前作をプレイしないと内容を掴めないということはありません。
興味を持ったシリーズ、またはプレイしたい作品があればそこから始めるのがおすすめです。
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