プロサッカー選手になる為には?必要なことを経験者に聞いてみた!

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日本のスポーツ競技人口ランキングで1位になった事もある人気スポーツのサッカー。近年はC・ロナウドとメッシの2人がスポーツ選手長者番付でトップ3入りして高額な年棒も注目となっています。

そんな憧れのプロサッカー選手にはどうやったらなれるのか?

そのイメージを具体的に掴める様に、プロサッカー選手になるために必要なことを国内・海外でギリギリプロ経験のある経験者に聞いてみました。

プロサッカー選手の定義

クラブチームと書面の契約を結び、その者の実効的な出費を上回る金銭をサッカー競技に関する活動によって得ている者

まず、プロサッカー選手とは何か?

国際サッカー連盟FIFAの規定の中では上の文言がプロフェッショナルの定義となっています。

  • 書面でチームと正式なプロ契約を結んでいる
  • サッカーだけで生活できる給料を得ている

要約するとこんな感じです。

サッカーでお金をもらっていてもチームと書面でプロ契約をしていないとプロではなく、書面でプロ契約をしても給料が少額ならプロとは言えない。

1円でもお金が発生したらプロという考えもありますが、定義としてはチームと書面で正式契約を結びサッカーだけで生活できる給料を得ている選手がプロサッカー選手となっています。

サッカー以外の仕事で給料を得る社員契約もFIFA的にはプロの定義には入らないという事になります。

Jリーガー

Jリーガーとは、日本最高峰のプロサッカーリーグ『Jリーグ』でプレーする選手のこと。一般的に日本でプロサッカー選手といえばこのJリーガーを思い浮かべると思います。

ただ、Jリーガーの中にもA・B・C等いくつかの契約条件があり、最低年俸が決められているのはA契約の選手だけ。細かいことを言えばJリーガーでもFIFAのプロ規定に当てはまらないケースもあります。

しかし、例えプロの規定に当てはまらなくても日本最高峰のカテゴリでプレーするJリーガーなのでプロ契約でも社員契約でもそのブランド力は同じ。

J1・J2・J3と下のリーグになるほど決められたA契約選手の保有人数が少なく、J3ではA契約選手の保有規定がないためJリーガーだけど別の仕事を持っている社員選手の割合も多くなります。

2023年時点

A契約以外でもサッカーで生活できる年棒を得られますが、Jリーグの現行制度ではJリーガーになって大金を稼ぐならA契約を目指すという事になります。

プロサッカー選手になる方法

  • 国内でプロサッカー選手になる
  • 海外でプロサッカー選手になる

まず国内でプロといえばJリーグ

それより下のカテゴリとなるJFL地域リーグでもプロ契約の選手はいますが、下部リーグのプロ契約選手もJリーグや上のカテゴリから経験豊富な選手をプロとして補強するケースが多いです。

なので、多くの人はプロを目指すならまずはJリーガーになることを目指します。

海外リーグでプロになる

サッカーは世界中に多くのプロリーグが存在しているので海外でプロサッカー選手になるという選択肢もあります。

今では日本代表のほぼ全員が海外組になっている様に、有望な若手選手が欧州主要リーグの強豪チームへ直接入団するケースも年々増加。

それ以外にも東南アジアや東欧といったニッチな海外ルートも増えていて、無名でも海外でプレーする選手も増加。ひと昔前と比べると海外でプロという選択肢も選びやすい時代になってきています。

では、どうやってプロになるのか基本的なパターンをまとめてみます。

下部組織から昇格

Jリーグ所属チームの下部組織からトップチームに昇格するというパターン。

下部組織は常にプレーをチェックしてもらえる環境にあり・育成年代からチームのスタイルを身近で感じる事もできる。早い段階からプロデビューできる可能性もあります。

近年、Jリーガーになれる確率が最も高いパターンです。

スカウト

プロのチームには各年代の大会や試合をチェックしているスカウト担当者がいます。目立つ活躍をしてスカウトに声をかけてもらうのが高校・大学からプロになる一般的なパターン。

小・中学生年代では下部組織にスカウトされる事もあります。

スカウトに誘われてプロチームの練習に参加、それから正式な獲得オファーや内定をもらうという形がスカウトからプロになる基本的な流れです。

獲得を熱望されて獲得前提で主にチームの雰囲気を知るために練習参加をする選手、獲得するか当落線上で最終確認のために練習参加をする選手など、スカウト後の練習参加の形は様々。

プロテスト(トライアウト)

スカウトに引っ掛からなくてもプロテストを受けてプロになれるパターンもあります。例えば、ヴェルディの練習生から日本代表まで成り上がった中澤佑二選手のエピソードが有名です。

国内ではJリーグ所属チームの一般向けプロテストは見かけなくなったので、所属している高校・大学の監督など人脈のある人からの紹介・推薦で練習参加させてもらうというケースが多いかと思います。

海外トライアウト

一般からも応募できる仲介業者や仲介者を通してプロチームを探してもらう場合はトライアウトを斡旋してもらうケースが多いです。

Jリーグや欧州主要リーグは基本的に選ばれた人だけが対象になるので、そういった仲介業者を通す場合は東南アジアや東欧・欧州でも下位リーグのプロチームに挑戦する傾向にあります。

こういったニッチなルートは増えているので一般からプロのトライアウトに参加できるチャンスはあります。

トライアウトの期間や内容はチームによって違うと思いますが、期間は大体数日から数週間、内容はチーム練習や練習試合に参加して合否が決まるというケースが多いかと思います。

プロサッカー選手になるために必要なこと

プロチームにスカウトされるために必要な事は何か、そのために外せないと感じる主な要素を3つ簡潔にまとめてみます。

実績

サッカー選手としての実績をあげて注目されるほど、スカウトやプロ関係者の目に留まる可能性は高くなります。

全国大会に出て好成績を収めたら注目されますし、実績が多い強豪チームは注目されやすい。そこで活躍して各年代の代表に選ばれたら国際大会にも出場可能、世界のサッカー関係者にアピールできます。

過去の実績はその選手の成績表みたいなもので、すごい実績を持っているほどプロへの受験は有利。

行動力・継続力

実績を上げるため・実力を伸ばすために下部組織や強豪校に入るなど、ほぼ全ての選手がどこかで何かの行動をした結果プロになっていると思います。

あと、実力があっても途中で辞めてしまう選手は多く。逆に下手でもあきらめずに努力を続けた結果プロになれたという選手も少なくない。

プロになるための行動力と、努力を続ける・あきらめない継続力は重要。

実力

ゲームに良い影響を与える事ができるという広い意味でサッカーが上手くなれば、関係者に注目される・実績をあげられる可能性は高くなるのでプロになりやすい。

ただ「上手い」と言えばドリブルやパスといった技術的な部分だけをイメージしがちですが、技術が低くても強い・高い・速いなどの特徴があったり、例えばディフェンスが上手ければDFとしてプロになれる可能性はある。

極論を言えば全ての努力は実力を付けるためなので、本当に実力があるならどの道を選んでもプロになれると言えるくらい。実力が全てではないですが実力があってこその世界です。

プロサッカー選手になるために必要な練習時間とは?

練習した分だけ上手くなるのは間違いないと思いますが、ただ「練習を何時間やった」より「目的や課題を持って何をやるか」が大切で、その上でどれくらいの練習をするのかというのが重要かと思います。

要するに、練習は時間(量)だけじゃなく質も大切という事です。

ただ、初めから適切な練習を考えられる人はいるはずもなく。たくさん練習することで「自分に必要なこと」と、それを「どうやって鍛えるのか」という事が分かってくる。

そういった意味では多く練習時間をこなす事も必要だと思います。

高校サッカー強豪校の練習時間

朝練:6時前から8時前まで朝練

午後:16時頃から19時頃まで練習

 夜:自主練

では、プロサッカー選手を目指すためにどれくらい練習しているのか?

個人的に経験した2000年代のある強豪校の平日の練習時間を参考までに書いてみました。当時は罰走も当たり前でまだ練習量が多かった時代かと思います。

今より情報が少なかった事もあり量に偏りがちでしたが、SNSで様々な情報を見て学べる今の時代ならもっと効率的な方法もあったと思います。

プロサッカー選手になるために各年代でできること(各年代)

ここでは小学生〜社会人までの年代別に分けて、それぞれの年代で一般的なできる事を参考までにまとめてみます。

ジュニア(小学生)年代

  • J所属チームのサッカースクール
  • 海外メガクラブのサッカーキャンプ
  • サッカーを楽しむ

ジュニア年代にあたる12才までにプロデビューした例はなし。調べてみたところ2023年時点では13才7ヶ月でプロデビューというのが最年少記録みたいです。

ほとんどのJ所属チームが誰でも参加できるサッカースクールを持っているので、スクールに入会してステップアップを目指すというケースは多くなっています。

海外メガクラブのサッカーキャンプ

久保建英選手がスペインの名門バルセロナの下部組織(カンテラ)に入団したきっかけになったことで注目を集めた海外メガクラブのサッカーキャンプ。

ここで活躍できれば海外メガクラブに留学できる特典があったり、さらに現地でも活躍すれば久保選手のように一気に海外への扉を開けるチャンスになることも。

主な対象が小学生なのでジュニア年代だからこそのチャンスとも言えます。

サッカーを楽しむ

小さい頃から高い意識とレベルの中で切磋琢磨できる環境を経験する事はプロを目指す過程で大きなメリットになる事は間違いないです。

ただ、教えられた事だけではなく遊びの中での工夫や発送は自分で考える力を養う事もできますし、楽しむ事が上達への近道になる事もあるので友達と遊びながらサッカーを楽しめる環境も同じくらい大切だと思います。

ジュニアユース(中学生)年代

  • 自分に合った進路を考える

15歳5ヶ月(中3)で久保建英選手がJ3でJリーグ最年少デビューを記録、森本貴幸選手は15歳6ヶ月(中3)でJ1最年少デビューを記録しています。

ジュニアユースでは、ごく稀ですが早ければJ1でもプロデビューの前例がある年代。下部組織に所属していれば森本選手や久保選手の様にジュニアユースとユースを超えて飛び級で2種登録を勝ち取る事も可能。

下部組織に所属していなくても元・浦和の邦本選手の様に目立つ活躍する事で浦和にスカウトされてすぐトップチームの練習に合流という例もあります。

自分に合った進路を考えて準備する

サッカーの強豪校に進学するなど、高校でキャリアを築いてプロになるための進路を考え準備していく。

高校生(ユース)年代

ネイマール、エムバペは16才メッシは17才と世界のトップ選手は高校年代からプロデビューしています。

プロを目指す上で高卒プロ入りというのが1つのターニングポイント。

稲本潤一選手に始まり、宇佐美貴史選手、家長昭博選手、冨安健洋選手など、下部組織の選手なら高校在学中のトップデビューもある年代です。

高体連のチームでも、当時高校のサッカー部に所属していた阿部祐太朗選手が特別制定選手としてJリーグの試合に出場したという例もあります。

基本的には注目度の高い大会で活躍する事でプロへの道が開けて行くため、例えばプレミアリーグに所属しているチームや全国大会常連の様な強豪校に所属して試合に出たほうがスカウトの目に触れる機会は多くなりやすいです。

注目度の大会で結果を残す

高校サッカーの主要大会は『選手権』『インターハイ』『プレミアリーグ』の3つ。注目度の高い大会に出場するとスカウト関係者の目に触れる機会が増えるので、そこで印象的な活躍をするのがプロへの近道。

高校とクラブユースが一緒に戦うリーグ戦『プレミアリーグ』に所属している24チームがユース年代で最も強く注目度の高いチームと言えます。

※2023年時点のプレミアリーグチーム数はWEST(12)・EAST(12)の合計24チーム

大学生

三苫薫選手・旗手怜央選手、守田英正選手など、大卒からプロ入りして日本代表になっている選手もいます。

高卒でプロ入り出来なくても大卒でプロに入る選手も多くいます。プロと同じ様なの練習環境を持つ大学も増え、近年は大卒選手の活躍も目立っています。

注目度の大会で結果を残す

大学サッカーの主要大会は『インカレ大学リーグ)』『総理大臣杯』の2つ。活躍すると各大学リーグの選抜チームに選ばれ、各選抜チームが集まる『デンソーカップ』という大会に出場できます。

さらに学生のオリンピック『ユニバーシアード』に出場する大学サッカー日本代表があり、大学生からプロ入りを目指す選手が実績を積むにはそこが目標になるかと思います。

他には『天皇杯』に出場してJクラブ相手に目立つ活躍をすれば一気に注目されるケースもあります。

社会人

セレッソで活躍した古橋達弥選手・大分やヴィッセルで活躍した藤本憲明選手など、社会人からJリーグへステップアップした例もあります。

社会人でプロを目指すにはJリーグ参入を目指している下部リーグのチームに所属するのが一番現実的な方法かと思います。

例えばJFLなら最短1年でJ3に昇格できる可能性があり、JFLの1つ下の地域リーグなら最短2年でJ3に昇格できる可能性があります。

トライアウトを受ける

とくかくプロを目指すならアジアや東欧などの海外チームを紹介している会社やチームのセレクション等に参加するのも1つです。

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